年齢を重ねて肌のハリが衰えてくると、次第に「見た目」に変化が出てしまいます。
それは「肌のたるみ」です。
鏡に映る顔に「えっ?わたしってこんなに老けてた?」って衝撃を受けた経験はないでしょうか?
20代なのに40代に間違えられたという方もいるので、たるみはそれほど見た目の印象を変えてしまいます。
肌がたるんでしまうと老け顔になってしまい、実年齢よりずいぶん年上に見られたという人も多いと思います。
- 近頃なんだか重力に負けてると感じる方
- 老け顔で悩んでいる方
- もっと若く見られたい方
どうして肌はたるむの?
肌がたるむ原因は次の4つがあります。
- 表情筋の衰え
- コラーゲン線維の衰え
- 肌細胞の酸化や糖化
- ターンオーバーの乱れ
【たるみの原因1】表情筋の減少
表情筋は皮膚を内側から支えていて、普段わたしたちが様々な表情を作れるのはこの表情筋のおかげなのです。
でもこの表情筋は使わなかったり、加齢によって減少する事で衰えてしまいます。
表情筋が衰えると肌を支える事が出来なくなって、たるみが起こってしまいます。
表情筋の中でも口角を上げる頬筋や目の開閉を担う眼輪筋は特にたるみやすく、ほうれい線や目の下のたるみにつながります。
【たるみの原因2】コラーゲン線維の衰え
表情筋と共に肌を支えているのがコラーゲン線維です。
コラーゲン線維は真皮にある繊維状のたんぱく質で、加齢や紫外線によるダメージによって衰えていきます。
コラーゲンが肌に大切なものである事は良く知られていますが、真皮層のコラーゲンをはじめエラスチン、ヒアルロン酸などが減少する事で肌のたるみが起こりやすくなります。
-
コラーゲンとヒアルロン酸はどっちがいいの?美しい肌に導く効果の違いとは
何かと比べられることが多い「コラーゲン」と「ヒアルロン酸」。 美肌に対する意識があまり高くない人や男性でも「なんとなく肌にいい」って言うイメージがあるのではないでしょうか。 どちらも美肌の為には欠かせ ...
続きを見る
【たるみの原因3】肌の糖化と酸化
糖化は糖分とコラーゲンなどが結合する事で肌を老化させてしまう恐ろしい減少です。
ごはんやパンなどの炭水化物や甘党でスイーツなどが好物といって甘いものを食べ過ぎると、糖質を摂りすぎてしまい糖化を進行させる事になります。
糖化が進むと肌のたるみだけでなく、くすみの原因にもなります。
また、たるみは活性酸素の増加による肌の酸化によっても引き起こされます。
【たるみの原因4】ターンオーバーの乱れ
肌の内側にある基底層で生まれた肌細胞は、姿を変えながら徐々に外側に押し出されていきます。
そして表皮で肌の内側の水分を蓄えたり、外部刺激から肌を守るバリア機能を果たして最後は垢として剥がれ落ちていきます。
その後に産生された新たな肌細胞が押し上げられてくるので、わたしたちの肌は常に守られているのです。
ところがこのターンオーバーの周期が乱れると剥がれるはずの肌がいつまでも表皮に残って重なり合ったり、逆に周期が早まると未熟なままの肌細胞が表皮に押しあがる事でバリア機能が低下したりしてしまいます。
バリア機能が低下すると肌の水分を留めておく事ができずに乾燥したり、アレルゲンなどが肌の内部に侵入しやすくなります。
-
正常化は美肌への近道!ターンオーバーの乱れを改善し促進する7つの方法
結月 なんだか近頃肌の調子がよくないわ。 もしかしてターンオーバーが乱れているのかな。 美肌意識が高い女性ならターンオーバーという言葉を聞いた事があるのではないでしょうか。 ターンオーバーはサイクルに ...
続きを見る
たるみの解消方法とは
ここからはたるみの解消方法について紹介します。
姿勢をよくする
姿勢が悪いと肌がたるみやすくなります。
その理由は、顔の表情筋は背筋につながっているからです。
猫背になると背筋からのひっぱりが弱くなるので、顔もたるみやすくなります。
特にお仕事でデスクワークの多い方は注意が必要です。
更に長時間下をむいたままスマホなどをするのも肌のたるみの原因になります。
猫背や前傾姿勢を長時間続けていると背中から首や肩にかけて大きな負荷がかかり、凝り固まって血流も悪くなります。
血流が悪くなると、本来血液と共に肌の細胞に届くはずの酸素や栄養素が不足してしまい、肌を支えるコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質が衰えてたるみが起こってしまいます。
手伸ばしてを後ろで組んで上にあげるストレッチなどで肩や背中の緊張がほぐれるので、デスクワークの方は定期的にやってみて下さい。
スマホもそうですが、下を向いてうつむく姿勢は首への負担も大きくなります。
肌の保湿ケアをする
肌に潤いを与える保湿ケアを取り入れてみるのもおすすめです。
特にコラーゲンやヒアルロン酸が配合された化粧水や美容液など、今までのスキンケアにひと手間加えて肌に潤いを与えてあげる様にしましょう。
エイジングケア用の保湿力の高い美容成分が配合されたものを選べば、肌の弾力と強度が増してハリを取り戻す事を目指せます。
美肌に有効な代表的な美容成分には次の様なものがあります。
- コラーゲン・・・いわずと知れた美肌に欠かせない美容成分
- セラミド・・・肌の水分を蓄えて、バリア機能を高める
- ヒアルロン酸・・・高い保湿力で潤う肌へ導く
- グリセリン・・・保湿効果が高いが雑菌がわきやすい
- コエンザイムQ10・・・抗酸化作用で皮膚を守る
- ビタミンC・・・強い抗酸化作用をもち、コラーゲンの生成に必要
糖化を防ぐ食べ物を取り入れる
糖化の原因は体内でAGE(終末糖化産物)という物質が生成されることです。
コラーゲンが糖化するとAGEが増えて、たるみの原因になります。
このAGEを抑制する事が一番のたるみ対策になりますが、中でもおすすめは食生活の改善です。
AGEを防ぐ栄養成分
- カテキン・・・大豆、抹茶、ココア
- ビタミンB1・・・豚肉
- ビタミンB2・・・レバー、豚肉
- αリポ酸・・・レバー、ほうれん草
- コエンザイムQ10・・・イワシ、サバ
ターンオーバーを整える
例えば夜更かしによる睡眠不足や喫煙、過度の飲酒などは見直しが必要です。
ターンオーバーが活発になるのは夜寝ている時間帯です。
特に22時から2時頃は肌のゴールデンタイムと呼ばれている時間で、肌の新陳代謝が活発に行われる時間帯と言われています。
この時間帯に合わせて睡眠がとれるような規則正しい生活習慣を目指してみましょう。
また、過度の飲酒をするとアルコールの分解の為に、身体の水分が消費されるので肌が乾燥します。
ターンオーバーを促進する為には、十分な水分量を保つ必要があるので、深酒にも注意が必要です。
コラーゲンがたるみに効果的な理由
たるみがなく、ハリのある肌に必要なものと言えばコラーゲンです。
なぜかと言うと肌を内側から支えているのがコラーゲンなので、もしコラーゲン線維が衰えるとたるみに直結するからです。
コラーゲン線維は細胞と細胞を結んで強度を維持して肌を支えていますが、コラーゲンがしっかりと張り巡っていたなら、肌のたるみは起こりません。
コラーゲンは食品などから摂る事で、肌の内側で線維芽細胞を増やしてコラーゲンを産生します。
コラーゲンの効果的な摂り方は?
コラーゲンは日々の食事から摂る事が出来ます。
コラーゲン入りの食べ物には次の様なものがあります。
コラーゲン入りの食品
- 手羽先
- 豚骨
- フカヒレ
- 牛筋
- すっぽん
- エビ
- ウナギ
これらの食材でコラーゲンを摂る事はできますが、実は経口摂取したコラーゲンはそのまま身体に吸収されるわけではありません。
身体に吸収する為にはコラーゲンより小さな分子量のアミノ酸やペプチドの状態に分解される必要があります。
消化の際にアミノ酸やペプチドに分解されてからでないと、身体が吸収する事ができないのです。
ところがコラーゲンを食事だけで賄おうと思うと、毎日かなりの量を食べる必要がでてきます。
そうなるとコラーゲン太りになる事も。
そこで多くの方が活用されているのが、コラーゲンドリンクなどのサプリメントです。
多くのサプリは身体が吸収しやすい様に、ペプチド化されたコラーゲンとなっています。
これによって消化の際にアミノ酸やペプチドに分解する必要がない為、身体に吸収されやすいのが特徴です。
特に魚のウロコ由来のコラーゲンは吸収性が高いのでおすすめです。
-
人気すぎて原料価格が値上げ!そもそもコラーゲンって何から作られているの?
人間の体の約20%がたんぱく質でできていて、そのたんぱく質のうちのおよそ30%がコラーゲンと言われています。 美肌を取り戻したい多くの女性にとっていま大きな注目を集めているコラーゲン。 普段わたしたち ...
続きを見る
\吸収力が高いコラーゲン/
まとめ
肌のたるみはコラーゲンの衰えや悪い姿勢などによって引き起こされます。
たるみを感じたらぜひ早めのケアを。
この記事で紹介したたるみの対処法を挙げてみます。
- 姿勢を良くする
- 保湿ケア
- 糖化を防ぐ食べ物
- 生活習慣の改善
姿勢の改善は今日からでもできるし、食事に関しても意識的に食べる様にすればいいのですぐに取り組めるのではないでしょうか。