正常化は美肌への近道！ターンオーバーの乱れを改善し促進する7つの方法

美肌意識が高い女性ならターンオーバーという言葉を聞いた事があるのではないでしょうか。

ターンオーバーはサイクルによって「美肌」にも、そして「肌の老化」にもつながる大切なものです。

どういう時に乱れて、乱れるとどうなるのでしょうか？

今回は肌の良しあしを左右するターンオーバーについて解説をまじえて案内していきたいと思います。

ターンオーバーとは

肌の構造は表面から表皮⇒真皮⇒皮下組織の3層構造となっていて、ターンオーバーは表皮で行われています。

表皮は図の様に角質層⇒顆粒層⇒有棘層⇒基底層の4層構造になっています。

	層	働き
表皮	角質層（かくしつそう）	肌の一番外側で外気に触れる部分で、肌のバリア機能を担っています。汗や皮脂が混ざった皮脂膜で角質層を守っています。
	顆粒層（かりゅうそう）	外部刺激から肌を守る働きがあり、顆粒層に存在するケラトヒラリン顆粒が肌の内部に侵入した紫外線をブロックして跳ね返して肌を守ります。有棘層から上がってきた細胞は顆粒細胞に変化します。
	有棘層（ゆうきょくそう）	表皮で最も厚い層で、熱い痛いを感じる知覚神経がある。老廃物を排出するリンパ液中にある免疫細胞が異物を見つけるとアレルギー反応を起こすランゲルハンス細胞が存在する。基底層で作られた細胞がまず有棘層に押し上げられます。
	基底層（きていそう）	真皮の血管から酸素と栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返して肌の元になる角化細胞（ケラチノサイト）を生み出します。

ターンオーバーとは表皮内で肌が生まれ変わる新陳代謝のことで、次の様なプロセスで行われます。

step
1基底層で肌の細胞が生まれる

あとから生まれた若い角化細胞に押し上げられる

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2有棘層へ押し上げられ有棘細胞に変化する

細胞が棘でつながっている様に見える為、有棘細胞と呼ばれています。5～10層で構成されていて、多角形⇒扁平へと形を変えながら外側に押し上げられる

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3顆粒層へ押し上げられて顆粒細胞に変化する

細胞は平らな形に姿を変えて2～3層で構成される顆粒細胞に変化します。顆粒層では角質細胞間脂質やNMFを作り出す

step
4角質層へ押し上げられて肌を守る

14日かけて角質層に押し上げられた肌細胞は、目に見える表面で更に14日間バリア機能を果たした後、垢として剥がれ落ちる。角層に押しあがってきた角化細胞は角のない「すでに死んだ状態（角化）」で10～15層程度積み重なって肌を守っている

ターンオーバーの周期とは肌が生まれ変わるスピード

正常なターンオーバーの周期は約28日間と言われていますが、実はこれは20代の方の周期です。

30代や40代、50代へと年齢を重ねる度に肌のが生まれ変わる日数は伸びていきます。

年齢	ターンオーバーの周期
10代	20日
20代	28日
30代	40日
40代	55日
50代	75日
60代	90日

この表を参考にして、おおよそのターンオーバーの周期を知っておくと良いでしょう。

年齢を重ねると肌がなかなか生まれ変わらないので、死んだ角化細胞が肌に長い間留まる事になります。

年齢を重ねるとシワが増えたりシミやくすみといった様々な肌トラブルが出るのは、ターンオーバーの周期が延びているからです。

ただ知っておいてほしい事があります。

ターンオーバーは遅れるだけでなく、早くても肌に良くありません。

次項ではターンオーバーが乱れた時にわたしたちの肌にどのような影響があるのかについて紹介していきます。

ターンオーバーが乱れると肌はどうなるの？

よく聞く「ターンオーバーが乱れる」とは本来約28日周期で生まれ変わる肌のサイクルが、早くなったり逆に遅くなったりする状態を指します。

つまり肌は20日程度で生まれ変わったり、逆に40日以上のサイクルで生まれ変わる事があるという事です。

ターンオーバーが早まると角化細胞が未熟なまま角質層に押し上げられる事になり、遅れると古くなった角質が剥がれ落ちずに重なり合ってしまい新陳代謝を妨げてしまいます。

ターンオーバーが早くなると肌はどうなる？

表皮の基底層で生まれたケラチノサイト（角化細胞）は本来十分な時間をかけて育ちながら表面の角質層へと押し上げられていきます。

でもターンオーバーが早くなるという事は、十分に育っていない未熟な状態の細胞が角質層に押し上げられる事になります。

例えるなら、社会経験が不十分な小中学生がいきなり社会に出る様なもので、表面にむき出しになった肌はとてももろい状態なのです。

そうなると角質層が果たすべきバリア機能が低下して肌が乾燥してしまい、更にターンオーバーを早める事も。

肌が乾燥すると次の様な肌トラブルが現れます。

肌の細胞の生まれ変わる周期が短くなりすぎると、今まで普通肌だった人が敏感肌に変わるなどして吹き出物などが増えるリスクが高まります。

ターンオーバーが早まる原因は、洗浄力の強い洗顔石鹸やクレンジングによって、肌に必要な皮脂や角層のセラミドまで剥がしてしまっているからです。

肌をコーティングして外部刺激からガードしている皮脂やセラミドが不足すると、肌を守る為にターンオーバーを早めようとする防御反応が働くからだと考えられます。

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ターンオーバーが遅れると肌はどうなる？

ターンオーバーが遅れるという事は、肌の細胞が生まれ変わるまで時間がかかるという事ですね。

これも肌には良くないのですが、新陳代謝が遅れると肌の表面に本来は垢として剥がれ落ちるはずの古い角質が、肌の表面に積み重なる様に留まってしまいます。

これの何が悪いかと言うと、古い角質が肌に残ると新陳代謝の妨げになって新たな細胞が作り出されにくくなります。

そして更にターンオーバーが延びてしまいます。

ターンオーバーは睡眠不足や加齢によって遅れますが、ターンオーバーが遅れると肌のくすみやゴワゴワした肌、シワといった肌のトラブルにつながります。

ターンオーバーが長くなると角化細胞が成長の過程で毛細血管から十分すぎる程多くの酸素を受け取る事になります。

そうなると角質層に押し上がってくる頃には硬い肌になってしまうから、肌がゴワゴワになるです。

例えばヒジやかかと等はターンオーバーが長いので硬い肌になっています。

ターンオーバーが乱れるのはなぜ？

ターンオーバーが乱れるといっても、肌荒れの原因は実は新陳代謝が早まっている場合がほとんどです。

主な理由は外部刺激や誤ったスキンケアが原因で、ターンオーバーが早まる事が多くなります。

ターンオーバーが早まる原因には次の様なものがあります。

紹介した原因を見て気付いた方もいるかもしれませんが、ほとんどが本人がやってしまった事ばかりですよね。

ターンオーバーを整えて促進する7つの方法

ターンオーバーを整える為に効果的な方法を7つ紹介します。

方法1【睡眠を改善して促進する】

睡眠は疲労回復だけでなく、ダメージを受けた肌を修復する大切なプロセスです。

睡眠中はターンオーバーが活発になるシンデレラタイムと呼ばれる時間帯があるほど、肌にとって大切なものです。

つい夜更かししたり、寝る前にスマートフォンでネットサーフィンをすると、眠りが浅くなり成長ホルモンの分泌の妨げになり、ターンオーバーが促進されません。

肌の為には寝る前から寝る準備をすすめる様に心掛けましょう。

こちらの記事で睡眠について解説していますので、ご覧ください。

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方法2【栄養バランスの良い食事で促進する】

食事もターンオーバーに大きく影響します。

ターンオーバーの正常化をサポートする栄養素を摂り入れる事で、新陳代謝を促進する事が出来ます。

その栄養素はこちら。

ビタミンはターンオーバーの促進に不可欠な栄養素です。

ビタミンB2やB6は皮膚や粘膜に必要な成分で、アミノ酸やたんぱく質も大切なので日ごろから積極的に摂りたい栄養素です。

ビタミンAは新陳代謝を促進し、ビタミンCはコラーゲンの合成に必要でターンオーバーをサポートします。

栄養素	食品
たんぱく質	フカヒレ、するめ、かつお節、生ハム、煮干し
亜鉛	牡蠣、豚レバー、プロセスチーズ、タラコ、煮干し
マグネシウム	あおさ、青のり、わかめ、めかぶ、しらす、油揚げ、納豆
ビタミンA	鶏レバー、うなぎ、あなご、しそ、人参、パセリ
ビタミンB2	鶏レバー、うなぎ、牛乳、、うずら
ビタミンB6	かつお、まぐろ、サンマ、にんにく
ビタミンC	味付けのり、ピーマン、ゆず、パセリ、レモン、ブロッコリー
ビタミンE	煎茶、抹茶、唐辛子、アーモンド、サフラワー油

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方法3【洗顔・ピーリングで促進する】

洗顔などのスキンケアの方法が適切でない事が原因で、ターンオーバーが早まっている人が非常に多いようです。

これは洗浄力の強い洗顔料やクレンジング、過度のピーリングの使用などにより肌に必要な皮脂やセラミドなどを落としてしまうケースがほとんどです。

洗顔石鹸は適度な洗浄力で、美容成分が配合されたものを選ぶ様にしましょう。

過度なピーリングは肌に刺激となりどうしても角質層を傷つけるので、できるだけ使用は控えたいところです。

＼潤い成分がたっぷりの洗顔石鹸／

 

方法4【脱乾燥、保湿で促進する】

肌の乾燥はターンオーバーの乱れに繋がります。

保湿はスキンケアの基本ですが、ターンオーバーにとっても新陳代謝をサポートする大切な要素です。

肌が乾燥しているという事は、バリア機能が低下している場合が多いのでバリア機能を高める必要があります。

その為には保湿が有効な方法なので、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドといった保湿成分が配合された化粧水などで丁寧に保湿するようにします。

肌が潤ってバリア機能が正常に働くようになれば、ターンオーバーの促進につながります。

保湿でターンオーバーを促進する為におすすめの化粧水は「hifmid（ヒフミド）」です。

ヒフミドは小林製薬の人気スキンケア化粧品で、ヒト型セラミド配合による高い浸透力と保湿力が魅力の化粧水です。

お得なトライアルセットが用意されているので、試しやすいのも魅力的ですね。

＼角質層の隅々まで潤す化粧水／

 

方法5【紫外線対策で促進する】

紫外線は肌に大きなダメージを及ぼす有害なものですが、紫外線A波（UVA）は表皮の奥の真皮層までダメージが及ぶ光線です。

特に紫外線B波（UVB）は肌に脅威となるほど強力で、角化細胞を傷つけるリスクがあります。

この様に紫外線をうけると表皮はもちろん真皮のコラーゲン線維まで傷つくため、ターンオーバーが乱れる原因になります。

紫外線によってダメージを受けた肌はメラノサイトが活性化するためメラニンが表皮へ定着するとシミやくすみにもつながります。

紫外線を有効にカットする事で、ターンオーバーを妨げる事が無くなり新陳代謝の促進につながります。

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方法6【禁酒・禁煙で促進する】

喫煙が身体に良くないのは周知の事実ですが、ターンオーバーにも悪影響を及ぼします。

その理由はタバコを吸うと血流が悪くなる事が挙げられます。

血流が悪くなると、毛細血管まで十分な血液が行きわたらなくなります。

角化細胞は角質層へ向かって押し上げられる過程で毛細血管から酸素などをもらい成長していきますが、血流が悪くなると十分な酸素を得られない為丈夫な肌に育ちません。

そしてもう一つの理由は、喫煙は体内のビタミンCを消耗します。

ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせない成分なので、不足するとターンオーバーがスムーズにいかなくまります。

この様な理由から、禁煙をする事でターンオーバーの促進につながります。

飲酒もアルコールを分解する時にビタミンを必要とする為、ターンオーバーを妨げます。

過度のタバコやお酒は肌に悪影響を与えるので、出来るだけ控える様にしましょう。

方法7【運動で促進する】

運動不足も血行不良を招きます。

適度な運動は冷え性にも効果的で、やはり血行改善にはおすすめです。

全身の血流を良くして、血液に栄養素や酸素が十分にめぐれば角化細胞が活性化しターンオーバーの促進につながります。

ウォーキングなどの軽い有酸素運動やストレッチでも血行がよくなり代謝アップにつながるので毎日チャレンジしてみて下さい。

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ターンオーバーは早くても遅くても肌には良くない

お伝えしたようにターンオーバーは遅れるだけでなく、早い場合も美しい肌にはなりません。

とは言っても、例えば40代なのにターンオーバーを28日にしようとしても無理があります。

それはターンオーバーが遅れているわけでは無いので、そこは安心して下さいね。

ターンオーバーが早まっている場合でも、年齢に適応した日数に戻す工夫を心掛けてみましょう。

新陳代謝を正常にして「-5歳肌」を目指してみましょう。

まとめ

ターンオーバーのメカニズムや乱れる原因と正常化の方法についてお伝えしてきましたが、美しい肌の為にはターンオーバーの正常化がとても大切という事がお分かりいただけたと思います。

改めてターンオーバーを整える7つの方法を紹介します。

若々しく美しい肌を取り戻すには、ターンオーバーを正常なサイクルに戻す事が一番の近道です。

その為にお伝えした方法を、1つずつでもいいのでチェレンジしてみて下さい。

きっと今よりも輝く肌をあなたの物にできるのではないでしょうか。